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良いモノとそれを見抜く眼。

こんばんは。まっすんです。
ご無沙汰しておりました。早いもので一週間も更新していないとは。。。
サボっている訳ではないですよ!これ以上書くと言い訳がましく聞こえるので止めますが。
しかし、今日は真夏日でしたね〜。汗だらだらでした。
まだ風が吹いていたので、心地よかったですが。
おかげで私の鼻ムズムズは最悪でした、、、
くしゃみしまくり、鼻かみまくりみたいな。

さて、本日の勤務内容ですが、

朝も早くから、現在着工中である都島の美容院において、建具の造作を行っていました。
そこで私は、家具屋の職人さんが取り付ける仕事を観察していたのです。
もちろん何もしていなかった訳ではなく、れっきとした補助(=雑用?)をしていましたよ!
別に威張るものではありませんが。。。
見ていて感じたのですが、仕事がホント速いです。驚きでした!
私ならどれくらいかかるのやら・・・一日?、いやそれ以上かも。

職人さんの持ち物を見ると、サイズごとに分けられた木屑が箱の中にたくさんあるのです。
それは少しできた隙間を埋めるためのものですが、それ以外にも材料があったので、
現場で起こりうる問題を解消できるようにあらかじめ用意しているのでしょう。
勉強になりますね〜。速さだけではなく、正確さが求められるのです。
しかし、家具が取り付けられる様は見事でしたよ!
出来栄えも見事でした。店の出来上がりが楽しみです♪
速く、正確な仕事がこなせる人間になりたいなと常日頃考えてます。
(考えるだけでなく、意識して毎日作業に取り組んでいますよ、、ホントに。)

ここでガックしな話。
先日、母の日に日頃の感謝の意を込めてプレゼントしたのです。
以前から欲しがっていた某有名デザイナーのケトルとフォークレイドルです。
店頭で展示品を見て気に入り、在庫がなかったのでウチまで発注したのです。
数日後届く訳ですが、そこまでは良いのです。問題はここから。
母親曰く、ケトルは「注ぎ口の切断面が汚く、洗ってたら指切りそう。」
フォークレイドルは、「ギザギザの切断面が汚くて、同じく刃物みたい。」と言うのです。
売り場ではそうなってなかったような気がするが・・・
見てみると確かに注ぎ口が汚く、とって付けたみたいな不自然さ。
溶接した接合部分も汚くて目立つし。フォークレイドルも同じ有様・・・
結局「危なっかしくて使いたくない!」と。そうです、返品ですね。。。
母親は欲しかったものであっただけにショックそうでした。
なんだかあげた私もテンション下がりますよね。 
しかし、それが原因で大けがされたら大問題ですからね。仕方ありません・・・
機能美と素朴で洗練されたデザインで有名なのですが。。。正直信じられません。
デザイナーというよりも製品化している業者に問題があるとしか考えれません。
デザイナーの名前を汚していますね。いや、その業者に頼むデザイナーも悪いのでは???
こうなってくると無限ループです。これで終わりにしましょう。

「良いもの」はデザインも確かに重要ですが、デザインをする人間と、
それを実際のカタチにする人間との間に、いかに信頼関係を築けるかで決まるのではないでしょうか。
そのものに対する共通の認識がなければ、決して良いものは生まれてこないでしょう。
今回は上記の失敗からモノを見るとことがいかに重要であるかを身を以て学びました。
やはり使い手を想像しながら選ばなくてはなりませんね。カタチだけではダメです。
今日の職人さんの作業を見ていてそう感じました。
モノづくりオタクさんとの良い関係が気付けているからこそ良い家具が出来上がるのですよ。
今日はこれで失礼します。それではまた。

〈まっすんの好きな作家(今回の内容だからこそ、特に)〉
河井寛次郎。
作家性にこだわるのではなく、無名なものでも良いものは良いという匿名性を重んじた民藝運動に参加し、個性溢れる独特な作品を数多く作り続けたアーティストです。
京都に彼がアトリエ兼邸宅が美術館として公開されています。
私は2階の廊下にある木彫りの椅子が好きです。
ゴツゴツしているのに座るとなぜか優しく包まれる感じがするのです。
そんな経験をしたのはここが初めてでした。まさに職人芸!!

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